江戸の粋!江戸小紋の「型紙」とは?

皆様こんにちは。

 

 

先日、江戸小紋についてご紹介しましたが

今回は江戸小紋の制作過程で必要な「型紙」についてご紹介します。

 

 

江戸小紋は、「型紙」を使って染める

「型染め」といわれる技法でつくられます。

 

 

この「型染め」に使われる「型紙」は、

「伊勢型紙」と呼ばれ、柿渋で張り合わせて燻製と乾燥を施してつくられます。

 

 

このようにしてつくられた型紙はとても強く仕上がります。

そのため何回も染めに使用できるのです。

 

 

この型紙に型彫師が江戸小紋特有の細密な柄となる部分を彫り抜いていきます。

 

 

これを彫るためには独特の彫刻技法が必要で、

各々、「突き彫り」「錐彫り」「道具彫り」「縞彫り」と呼ばれています。

 

 

これらの技術は重要無形文化財に指定されています。

 

 

江戸小紋の細密な柄を下絵に沿って彫り抜いていく作業は

忍耐、集中力、技術・・・どれが欠けてもやり抜くことは難しいです。

 

 

型紙1セットを完成させるのに半月~1か月以上かかるとされ、

どれほど手間のかかったものかが伺えますよね。

 

 

伊勢型紙は、その技術もさることながら

「デザイン」自体もとても素晴らしいもので、幾何学文様から風景文様など

江戸の粋を表現した最高のデザインです。

 

 

日本のみならず、19世紀ヨーロッパにも影響を与えたとまで言われます。

 

 

また、こんなにも技術的・伝統的に必要不可欠な型彫師の存在ですが

長い間その名が表に出ることはありませんでした。

 

 

最終的な製品を仕上げるのは染めの職人であったことから

型彫師にはスポットライトが当たらなかったのですね。

 

 

しかし、1955年には6人の型彫師が人間国宝に指定され、

その素晴らしい技術と匠の名前が世に知られることとなりました。

 

(https://kimondou.jp/products/detail/36)

 

 

江戸小紋に限らず、着物はひとりの職人だけでつくれるものではありません。

 

沢山の着物にかかわる職人の手によって、私たちの元に届きます。

 

 

どの技術が欠けても着物の存続は難しいものになってしまうでしょう。

 

 

これからはすべての職人・技術にスポットライトを当てて

技術を残していけるよう、私たちも様々なものに目を向けていきたいですね。

 

 

 

KIMONDOUでは江戸小紋の商品もご用意していますので

ぜひ一度ご覧ください♪

 

 

 

 

 

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江戸の粋!江戸小紋とは?

皆様、こんにちは。

「江戸小紋」は多くの方が聞いたことありますよね。

 

ただ、ほかの小紋と何が違うの?

というお声もしばしば耳にします。

 

 

そこで今回は、江戸小紋について

少しご紹介しようと思います。

 

 

江戸小紋とは、もともと

江戸時代に武士の裃(かみしも)の柄として

使われたことにより急速に発展しました。

 

当時はそれぞれの藩で柄を変え

区別していたそうです。

 

 

自分より格上の藩とすれ違うときはこちらが道を譲ったり、挨拶したり・・・と

武士にはたくさんのルールがあり

どこの藩か見分けるのにも役立っていたようですよ。

 

 

江戸小紋の特徴は、この細かい柄にあり

柄が細かいほど格調があるとされます。

 

 

遠くから見ると無地に見えるほど細かく

近寄ると初めて柄が見える・・・

これも江戸小紋のお洒落なところです。

 

江戸小紋は「型染め」であるため

柄を染めるための型が必須ですが、

通常の小紋より格段に細やかな江戸小紋の柄を染めるには

信じられないほど繊細な型が使われます。

 

 

もちろん、これを染める職人も型を作る職人も

一流でなくては務まりません。

 

 

「小紋」といえども、その格・技術を考えると

とても贅沢な作品なんですね。

 

 

江戸小紋はこのような歴史と技術から

一つ紋を付けたりして改まった場にも着用できる着物で

ひとつ持っているととても重宝します。

 

 

もちろん小紋なので、紋がなければ

カジュアルな着こなしも最高にお洒落ですよ。

 

 

TPOも幅広くコーディネートも楽しい江戸小紋。

あなたの着物ライフをもっと楽しくしてくれること間違いなしです!

 

 

 

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5月29日は呉服の日!いったいどんな日?

皆様、こんにちは。

 

 

「〇〇の日」って、たくさんありますよね。

 

 

実は「呉服の日」もあるんです。

ご存じでしたか?

 

 

今回は「呉服の日」についてご紹介します。

 

 

呉服の日は、ウライ株式会社によって

2017年に制定された記念日。

 

ウライ株式会社は京都に本社を置き

着物やジュエリー、ファッションなどを扱う企業です。

 

 

呉服の日には、和装業界の振興と

もっと多くの人に和装の良さを知ってもらおう

ということで制定されました。

 

 

着物より洋服が当たり前の現代、

業界を盛り上げようという動きがあるのはとても良いことですよね。

 

 

「呉服の日」をきっかけに、

少し着物に興味を持ったり、着物を着るきっかけになれば

呉服業界がもっと身近になっていくかもしれません。

 

 

 

呉服の日には、各所で様々なイベントが行われたりしますので

チェックしてみるのも楽しいですよ♪

 

 

 

 

 

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【和のたしなみ】琴とその歴史とは?

 

皆様、こんにちは。

 

 

和のたしなみ、今回は「琴」についてです。

 

 

日本の伝統楽器で、着物で弾いている印象があるかもしれません。

 

 

飲食店やお正月のショッピングモールなどで

BGMとしても使われることが多い琴の音色。

 

 

耳にすることはあっても、実際にはどのような楽器なのか

分からないことが多いのではないでしょうか。

 

 

そこで、琴についてとその歴史をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

琴とは、和楽器のひとつで一般的には13本の弦で長さは180㎝ほどのもの。

 

 

座って弾く姿はとても優雅で音色は落ち着いた気持ちにさせてくれますね。

 

 

琴が日本に伝わったのは奈良時代。

唐より伝来したと言われています。

 

 

当時は雅楽の伴奏楽器として使われました。

 

 

平安時代には貴族の教養として使われ、

その後「筑紫箏(つくしごと)」というジャンルが生まれます。

 

 

江戸時代には八橋検校がこの筑紫箏をもとにして

現在演奏されている筝曲の原型となる形の曲を作ります。

 

 

八橋検校とは近代筝曲の祖と呼ばれる有名な演奏家。

 

 

 

琴が一般的に普及したのは

江戸時代後期~明治時代だそうで、意外と最近ですよね。

 

 

ただ、唐から琴が伝来する遥か昔、弥生時代には

日本独自の「和琴」という楽器が存在したようです。

 

 

こちらは6弦の楽器だったそう。

中国の琴が普及して、和琴は廃れてしまったのかもしれません。

 

 

 

源氏物語にも描かれる和楽器の琴。

 

 

日本人として、一度体験してみたい楽器のひとつです。

 

 

発表会の際などは着物を着る機会もあるでしょう。

 

 

きっと着物の美しい所作も自然と身に付くはず。

 

 

琴のおけいこは着物ではなく洋服でOKという教室も多いですので、

気軽なおけいこ事として初めてみても良いかもしれませんね。

 

 

ぜひ着物を着る機会としても視野に入れてみてくださいね♪

 

 

 

【和のたしなみ】日本舞踊とは?その歴史は?

【和のたしなみ】香道とは?その歴史とは?

 

 

 

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【和のたしなみ】日本舞踊とは?その歴史は?

皆様、こんにちは。

 

 

和のたしなみ、今回は日本舞踊です。

 

 

着物と深い縁のある日舞。

 

 

存在は知っていても意外と見たこと、体験したことはないですよね。

 

 

日本独自の舞踊である日舞はどのように発展してきたのでしょうか。

 

 

日本舞踊は、歌舞伎を基にした舞踊で、

歌舞伎から派生して女性による舞踊が加わりました。

 

 

踊り・舞・しぐさの三要素を持ちます。

 

 

また、能の要素も含まれているといいます。

 

 

日舞は、歌舞伎から派生し独立したことで

歌舞伎とも能とも違うものとして発展していきました。

 

 

歌舞伎は古くから女性が舞台に立てない決まりになっていたため

大奥で女性が歌舞伎を踊ったのが原点とされています。

 

 

明治時代になると坪内逍遙が新時代の日本を代表する楽劇として、

舞踊劇を作ることを推奨します。

 

 

そしてダンスを意味する「舞踏」に代わって

「舞踊」という言葉が新しく作られました。

 

 

大正時代には女流の日本舞踊家が活躍し、

芸術として大きく発展しました。

 

 

そして昭和期には一般家庭の子どもたちも

習い事として始めるまでになったそうです。

 

 

 

日舞は着物で踊るという優美さがあります。

 

 

またその中には、着物の際のしぐさ、動き、たたずまいなど

所作の基本が詰まっています。

 

 

着物を着たい、始めたい方は日本舞踊を始めると

一石二鳥といえるかもしれませんね。

 

 

日本舞踊は何歳からでも始められるおけいこ事でもあります。

 

 

着物を着る楽しみとともに日本舞踊を始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

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【和のたしなみ】香道とは?その歴史とは?

皆様、こんにちは。

 

 

和のたしなみ、今回は香道についてです。

 

 

名前は聞いたことがあってもその内容や歴史は

あまりご存じではない方が多いのではないでしょうか。

 

 

香道とは、香を楽しみ鑑賞する芸道。

 

 

香道の世界では香りを「聞く」と表現するのが正しいとされており、

香りを鑑賞する「聞香」、香りを聞き分ける「組香」が主な内容です。

 

文様の「源氏香」で有名な香独自の符号がることも有名です。

 

 

日本で香が使われ始めたのは奈良時代。

仏教とともに日本に伝来しました。

 

 

そのうちその香りが好まれ、宮中でも用いられるようになり普及していきます。

 

 

平安時代に入ると、貴族の間では欠かせないものになりました。

 

それぞれが独自に香を調合するようになり、

衣服に焚き染めたりして使ったそうです。

 

 

その後武家の台頭により雅な文化は薄れると思いきや、

逆に新しい芸道として発展していきます。

 

足利義政の時代の東山文化では香木の鑑賞などの文化が産まれました。

 

 

そして江戸時代には現代に残る香の作法がほぼ完成されたそう。

 

 

香道は武家社会に浸透したのち、庶民にまで広がっていきました。

 

 

 

 

 

 

まさに貴族の雅なたしなみ、という雰囲気の香道。

 

 

最近はフレグランスやアロマの人気に合わせて

香道も見直されてきています。

 

 

着物を着て香道のおけいこなんて、とても素敵ですよね。

 

 

ぜひ雅な非日常を体験してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

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【和のたしなみ】華道の歴史とは?

皆様、こんにちは。

 

 

前回、茶道についてその歴史をご紹介しました。

そして今回は、華道についてご紹介します。

 

 

華道とはどのように日本文化として根付いてきたのでしょうか。

 

 

華道(生け花)の歴史は古く、

飛鳥時代にはその原型となる習慣があったと言われています。

 

 

四季のある日本では、花を見て楽しむ習慣はかなり昔からあったようです。

 

 

そして仏教が伝来すると、仏に花を供えることが習慣化していきます。

平安時代に描かれた鳥獣戯画にはこの仏前供花が描かれているそう。

 

 

室町時代、唐から唐物と呼ばれる絵画や器物が日本に渡来すると、

書院造には花瓶が飾られるようになりました。

 

 

そんな中、僧侶であった池坊専慶が武士に招かれ花を挿し評判になります。

ここで仏教の慣例としての供花ではなく

花を挿して楽しむ「生け花」が成立していきます。

 

 

 

室町幕府が衰退するころには、

池坊専応によって生け花の理論がまとめられます。

 

 

綺麗な花を愛でるだけでなく、枯れた枝なども用いることで

自然を器に表現する、という考え方です。

 

 

当時盛んだった茶の湯に合わせて、

茶席に合う生け花が発展しました。

 

 

その後、安土桃山時代には豊臣秀吉、徳川家にも好まれ、

生け花は大成しました。

 

 

 

 

 

日本文化は大陸の文化を応用して発展することが多いですよね。

華道もそのように発展したようです。

 

 

しかし、日本生活に合わせて日本独自の文化となったんですね。

 

 

着物を着るきっかけとしてでも、華道を始めてみると

もっと奥深い世界がひろがっているかもしれません。

 

 

そして日本文化がこれからも発展を続けていけると良いですよね。

 

 

 

 

 

 

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【和のたしなみ】茶道の歴史って?

皆様、こんにちは。

 

 

着物に関係するおけいこといえば、

茶道、華道、香道、日舞など様々ありますよね。

 

 

どのおけいこも、着物を着る際の作法なども身に付きますので

着物を着る機会を増やしたい方にはおすすめです。

 

 

その中でも今回は茶道について、その歴史をご紹介します。

一緒に茶道の魅力に触れていきましょう♪

 

 

日本にお茶が伝えられたのは遣隋使の時代。

唐から持ち帰ったとされています。

 

しかし当時はあまり根付きませんでした。

 

 

その後鎌倉時代に栄西が抹茶法を伝えたことから

南北朝時代には「闘茶」と呼ばれる遊技が流行します。

 

闘茶とは、お茶の本非を当てるゲームのようなものです。

 

雅で、まさに貴族の遊びという感じですよね。

 

 

室町時代には茶会が書院造りの広間で行われるようになり

能阿弥が書院茶の作法を完成させたそうです。

 

 

この時代に今の茶道の原型ができたんですね。

 

 

その後、村田珠光により精神的・芸術的な面を持つ茶道を作り、

さらに後代、武野紹鴎が唐の茶器ではなく日常雑器を使う

「わび茶」を完成させます。

 

 

この武野紹鷗の弟子がかの有名な千利休。

 

 

茶道は利休によって安土桃山時代に完成されます。

 

利休は多くの弟子を生み、さらに大名も茶道流派をなしていきます。

 

 

 

各時代に渡って様々な布石により地道に普及していった茶道。

 

 

教科書にも登場するほど有名な茶道ですが

その詳しい歴史は初耳だった方も多いのではないでしょうか。

 

 

日本独自に発展してきた茶道は着物との相性も格別です。

お茶会に呼ばれた際はぜひ着物を着て参加してみてくださいね。

 

 

 

 

 

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江戸小紋、柄の種類は?【鮫】

皆様、こんにちは。

 

以前当ブログで江戸小紋とはなにか?

を少しご紹介しました。

 

 

今回は、江戸小紋の柄の種類を

ご紹介したいと思います。

 

 

今回は、「鮫」。

ぜひ覚えていってくださいね。

 

 

 

【鮫】

 

「鮫」は江戸小紋三役のひとつ。

江戸小紋のなかでも格の高いもののひとつです。

 

 

その名の通り、鮫肌のように点が連続しています。

 

 

鮫の皮は古来より魔除けの意味があるとされてきました。

鮫肌はとても厚く固いため、

身を守ってくれると考えていたようです。

 

 

 

紀州徳川家が戦で使っていた鎧が鮫肌のように固く

身を守ってくれたという伝説から、

鮫の皮模様を着用するようになった

とも言われています。

 

 

 

現在でも着物だけでなく、風呂敷や小物の柄に

頻繫に使用される鮫小紋。

あらゆるものから私たちの身を守ってくれているようですね。

 

 

 

 

江戸小紋のほかの柄についても

今後ご紹介していきますので

更新をお楽しみに♪

 

 

 

 

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江戸小紋、柄の種類は?【万筋】

皆様、こんにちは。

 

江戸小紋の柄の種類、

今回は「万筋」のご紹介です。

 

ぜひ最後までご覧くださいね。

 

 

 

 

【万筋】

 

万筋とは、江戸時代中後期に確率した柄で、

当時流行した縦縞の着物が元のようです。

 

 

細かい縦の線が特徴で

型染めで染めるにはかなりの技術が必要な柄。

こちらは「江戸小紋五役」のひとつです。

 

 

ちなみに江戸時代初期までは

太い横縞が主流だったそうですが

 

縦縞の流行が発展し、型染の江戸小紋は

段々と細密になり今の形となりました。

 

 

通常の万筋よりもさらに細かい

「毛万筋」も存在し、その細密さに驚くばかりです。

 

 

プリントされた「ストライプ柄」とは

ひと味もふた味も違う

一度は身に着けてみたい柄のひとつ。

 

 

あなたも見つけたらぜひお手に取ってみてくださいね。

 

 

 

 

江戸小紋のほかの柄についても

今後ご紹介していきますので

更新をお楽しみに♪

 

 

 

 

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