着物のTPO(白無垢編)
花嫁衣裳として今でも人気の白無垢。
上品かつ豪華で、一度は着てみたい着物ですよね。
結婚式や前撮りの衣裳として選択肢にある方も多いのではないでしょうか。
そこで、白無垢とはどんな着物かご紹介します。
- ★白無垢とは・・・?
- 白無垢とは、その名の通り白を基調とした着物で、
婚礼の際に花嫁が正装として着用します。
掛下と呼ばれる白の着物の上に、白打掛を着るのが特徴です。
ウエディングドレスの和装版というイメージですね。
- ★白無垢の歴史
- 婚礼衣装に白が使用されるようになったのは平安時代とされていますが、白無垢が定着したのは室町時代。
室町幕府によって婚礼の形式や衣装が決められたことによります。
江戸時代には白一色ではなく肌着に赤を使用したり、白打掛の裏に赤を取り入れるなど変化がみられました。
白が基調の由来は、花嫁が嫁ぐ際、「嫁ぎ先の色に染まる」という意味で白を用いてきたこととされています。
また、神職の衣装が白であることから、結婚式という神聖な式の衣装として白が定着したとも言われています。
- ★白無垢の格は?
- 白無垢は女性の一番の婚礼衣装です。
結婚式の際にしか着ることのできない神聖な衣装となります。
- ★どんな時に着られる?
- ・結婚式(花嫁)
・結婚式の前撮り(花嫁)
最近では、結婚式の前撮りのみで着用する花嫁さんも多いですね。
- ★対象年齢は?
- 結婚式を挙げる花嫁であれば年齢は不問です。
- ★着用時期は?
- 夏用の打掛も存在はしますが、季節関係なく一般的に裏地のついたものを着用します。
重厚感も出て、写真映りもとても良いですよ。
- ★どんな帯を合わせる?
- 掛下帯と呼ばれる専用の帯を締めます。
一般的な帯より幅が短く作られていて、結び方も異なります。
地紋のような柄が入っていたりしますが、色は白。
白打掛も掛下も白ですので、とても清純で美しく見えますよ。
- ★どんな小物を合わせる?
- 白無垢の小物は、実はたくさんあります。
神聖な日にふさわしい重装備、といった感じですね。
[帯〆]
中綿の入った「丸ぐけ」と呼ばれるものを使用します。
基本は白で、最近は別の色を使うこともあります。
[帯揚げ]
基本は白。
最近ではほかに様々な色を取り入れることもあります。
白は上品にまとまり、赤は総絞りの物が多く豪華な差し色となります。
[綿帽子]
白無垢といえばこれ!というイメージの綿帽子。
文金高島田の髪の上から被る白い帽子です。
元は、挙式が終わるまで新郎以外に顔を見せないためのものでした。
現在では挙式当日や前撮りで顔を隠すわけにはいかないため、顔が隠れすぎないような丁度良いサイズのものを選びます。
[角隠し]
こちらも文金高島田の上から被る、頭を覆うように被る帯状の布です。
元は、武家の女性が外出する際に身に着けたものだそうです。
今まで白無垢にも使われてきましたが、最近では色打掛を着用する際に着けることのほうが多くなりました。
[鬘]
白無垢において昔から伝統の鬘(髪型)といえば、「文金高島田」。
こちらは地毛を使わない全鬘です。自分に合ったサイズのものを選びます。
また、顔回りのみ地毛を使う半鬘もあります。
文金高島田よりも自然な感じになり新婦さんに人気です。
最近では、洋髪で白無垢を着用するスタイルも人気ですよ。
[抱え帯]
こちらは帯の下部分に締める幅の狭い帯で、白打掛を羽織ると見えなくなります。
白または赤が主流です。
[末広]
留袖でも使用する末広。装飾用の扇です。
白無垢の場合も帯の左側に挿します。
広げて使うのはマナー違反なので気を付けましょう。
[筥迫]
筥迫といえば、七五三で女の子が身に着けるイメージかもしれませんが、白無垢でも必須の小物です。
掛下の衿と衿の間に入れて使います。
江戸時代、武家の若い女性が懐紙や鏡、紅筆などを入れていたそうです。
[懐剣]
装飾用の剣で、末広とともに帯の左側に挿します。
元は武家の女性が嫁ぐ際に護身用として持って行った短剣でした。
打掛は元々武家の女性の婚礼衣装だったこともあり、身を守るアイテムも重要だったのかもしれません。
[重ね衿]
白無垢の場合は掛下の衿に付けます。
「喜びを重ねる」という意味で使われますが、昔は着物を何枚か重ねて着ていたことから、重ね衿を付けることでその代わりとしています。
[草履]
白、シルバーのものを履きます。
段の高い(かかとの高い)ものほどフォーマルで華やかな印象になります。
ただし、新郎の身長とのバランスで低めのものを使うことも。
選択肢がたくさんある場合は身長のバランスで決めて良いでしょう。
新郎新婦の身長差は10㎝ほどが丁度いいそうですよ。
- ★長襦袢は?
- 白無垢は、レンタルで着用する方が多いのであまり気にならない長襦袢ですが、もちろんほかの着物と同様、必ず着用します。
白のもので、掛下の内側に着ます。
- ★半衿は何色?
- 半衿は白となります。
吉祥文様の地紋が入っていたり、白い刺繍のあるものを使う場合もあります。
まさに人生の転機である結婚式。
せっかくの機会なら白無垢を着てみたいですよね。
ウエディングドレスとは違い、素肌を隠し顔も隠す日本スタイルも、きっと会場でとても映えるはずです。
挙式や前撮りでの着用をぜひご検討されてみてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
このページを読んで、白無垢に関してのお悩みを解消していただけたら嬉しいです。
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