皆様、こんにちは。
大島紬、結城紬と肩を並べる三大紬のひとつ、
「牛首紬」をご存じですか?
着物好きの方には有名な紬のひとつです。
今回はこの牛首紬についてご紹介します。
「牛首紬」の名は、石川県白山市白峰の旧地名である「牛首村」に由来します。
1159年の平治の乱で敗れた源氏側の人物の妻女が
機織りの技術を伝授したことが始まり、という伝承が残されています。
山間部である牛首村では、春は農耕、冬は養蚕という暮らしをし、
そこで生まれたのが牛首紬。
生糸になるものは売り、それ以外はくず繭と呼ばれ売り物にはなりません。
このくず繭のひとつに「玉繭」と呼ばれる
2匹の蚕が共同で繭を作る珍しい繭があり、
牛首紬はこの玉繭を使って織られました。
牛首紬は江戸時代にはすでに全国に出回っており、
明治時代から昭和初期には生産を拡大してきましたが
経済不況や戦争の開始により販路が絶たれ、
次第に姿を消して行ってしまいます。
しかし伝統技術だけは絶やすことなく守った村人たちのなかで
細々と続いていきました。
そして昭和38年には村の地場産業の復興を目指し養蚕を再開。
紬工場も建設され、牛首紬を復活させました。
その後、高級紬として着物好きに愛されています。
そんな牛首紬の特徴は、特徴的な節のある生地と
ほかの紬とは違う光沢感。
そして「釘抜き紬」とも呼ばれるほどの生地の強さです。
手紡ぎ糸で織られた唯一無二の紬。
復活したとはいえ、最近でもやはり希少な紬です。
牛首村の方々が永年かけて守ってきた貴重な技術を
これからも永く続けていくために
応援していきたいですね。
KIMONDOUではこれから牛首紬の着物も商品化予定です。
ぜひHPを覗いてみてくださいね♪
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