「御召」ってなに!?ほかの着物と何が違う?
皆様、こんにちは。
「御召」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
一見しただけでは違いがわからない・・・という方も多いでしょう。
そこで今回は「御召」について、どのようなものなのか、
ご紹介していきます。
西陣御召(https://kimondou.jp/products/detail/264)
御召は、江戸時代 徳川11代将軍・家斉が好んで着用したことから
「徳川家の着物(御召し物)」とされ、
「御召」と呼ばれるようになったとされます。
ほかの着物生地と御召の違いは、糸に強い撚りをかけているかどうか、です。
御召の有名どころといえば京都の「西陣御召」ですが、
西陣御召は緯糸に強撚糸を使っています。
緯糸は絹糸を5~6本合わせて、右撚り・左撚りに分けます。
そして1mにつき300回の下撚りをかけます。
これで終わりではなく、なんとこの糸と経糸を染めた後に
さらに緯糸だけ1mにつき2500回ほどの強い上撚りをかけていくのです。
この後織りの作業をし、糊を落とします。
私たちが想像するより遥かに多くの手間がかかっていますよね。
西陣御召(https://kimondou.jp/products/detail/264)
このようにしてできた御召の生地は、
密度が高く張りがあり、丈夫でシワになりづらくとても上等。
布が縮んだ「シボ」と呼ばれる細やかな凹凸が特徴です。
その丈夫さから、単衣の着物用としても好まれ、
永く多くの着物好きに愛されています。
また反巾が広いものが多いことや、
織りで表現されたシンプルなデザインが多いことから
男性の着物としても重宝されています。
元々、高貴な方の着物であったことから
通常の小紋や紬よりも少し格を上げて着ることもでき、
TPOの広い着物でもある御召。
ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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