皆様、こんにちは。
今回は「御所解」文様をご紹介します。
御所解文様は、宮殿や御所車、楼閣など王朝時代を思わせる柄に
風景を描いた風景文様。
江戸時代、上級武士や公家の女性に好まれた模様で、
当時は小袖に描かれたようです。
武家の女性が好んだのに「御所解」とは
なんだかおかしな感じがしますが、
昔は 公家の文様=御所解、武家の文様=江戸解 と
区別されていたようです。
今では 御所解=江戸解 という認識になり
同一視されています。
御所解文様は素描きや友禅で表現されることが多く
熟練の描写力と技術が必要とされる文様のひとつです。
また絵羽ものに描かれる場合が多いため、
柄合わせで描くにも技術が必要です。
流水や家屋、草花を合わせて風景のように描き、
屏風絵のような豪華さを演出してくれる「御所解」文様。
身に纏えばなんとも贅沢な気持ちになりますよね。
この文様を見つけたときは、
ぜひその美しさに加え職人たちの熟練の技術にも
想いを馳せてみてくださいね。
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