着物のTPO(七五三・七歳編)
子どものうちに着物が着られる貴重な機会、七五三。
三歳、五歳、七歳でそれぞれお祝いをしますが、初めての場合どんな準備が必要か分からない、という方も多いと思います。
そこで、ここでは七五三のお祝い着(七歳)についてご紹介していきます。
- ★七五三(七歳)の着物は?
- 七歳の着物は、四つ身仕立て(子ども用の裁ち方)か本裁ち(大人と同じ裁ち方)の振袖です。
着付け方も大人と同じになります。
肩揚げ・腰揚げ(肩や腰の布をつまんで丈を調節すること)をして成長しても長く着られるようにします。
- ★七五三の歴史
- 七五三は子どもの成長を願う儀式。
七五三が始まったのは約400年前の江戸時代といわれています。
江戸幕府将軍の徳川綱吉の長男の健康を祈願して11月15日にお祝いをしたことが由来とされています。
この名残で、今でも七五三の一般的な参拝日は11月15日となっていますよね。
最近ではあまり日にちにこだわらず七五三の日を決めている方も多いので、仕事や家族の都合に合わせて決めても良いでしょう。
七歳のお祝いは「帯解の儀」とされ、七歳になった女の子が大人と同じ幅の帯を初めてつけることを記念した儀式です。
段々と大人に近づくことへの嬉しさや、ここまでの成長を感謝する気持ちをもって七五三に臨むと、より思い出に残るものになるかもしれませんね。
- ★七五三以外に着られる?
- 子ども用の仕立てといえども、振袖ですので、正式な場に出席する際は着られます。
また、お正月や桃の節句などで着せてあげるのはいかがでしょうか。
家族写真などでもとても映えますし、可愛らしいですよ。
- ★対象年齢は?
- 七歳はもちろん、肩揚げ・腰揚げがしてあり丈の調節ができるのであれば大きくなっても着ることができます。
十三参りの頃には身長も身幅も大きくなっているでしょうから、袖丈や身幅も幅出しをして大人と同じ丈に仕立て直してもいいでしょう。
ただし、その子によって身長や身幅などは個人差があるため、成長に合わせて直して着ましょう。
- ★着用時期は?
- 袷(10~4月)仕立てになっていますが、大人の振袖と同じく礼装になるので、あまり季節を気にせずとも良いでしょう。
七五三は秋にやることが多いので気候的には問題ありません。
ただし暑い時期に着せたい場合は、重装備になりますので気温や体調に気を付けてあげてくださいね。
- ★どんな帯を合わせる?
- 大人と同様、一本の長い帯を締めます。
華やかな柄の袋帯で、格調の高いものになります。
金地や黒地など、デザインや色も様々。
選ぶのも楽しくなりますよ。
- ★どんな小物を合わせる?
- 七歳のお祝いは大人とほぼ同じ着方で着るため、三歳と比べて必要な小物がとても多くなります。
[帯締め]
三歳の時には必要なかった帯締め。
七歳では帯を結ぶため必要になります。
子ども用の丸ぐけが一般的で、赤やオレンジなどの色が多いです。
[帯揚げ]
帯を支える帯揚げももちろん必要になります。
帯揚げは、大人の振袖と同じく総絞りのものが一般的。
明るい色味で差し色として映えます。
[しごき]
帯の下側に締める布で、腰ひもよりも幅の広いものです。
左後ろで結んで端を垂らします。
もとは長い着物の裾をたくし上げて落ちないように固定する役割でしたが、今は帯周りの装飾として使われています。
白無垢や色打掛の着付けで使われる抱え帯も同じ役割ですね。
七五三の場合は明るい色や蛍光色などがあり、帯揚げと同じく差し色となります。
[筥迫]
江戸時代、武家の若い女性が懐紙や鏡、紅筆などを入れていたという筥迫。
現代でいう化粧ポーチです。
現在では装飾品として定着しています。
[びらかん]
筥迫につけて使う装飾品。
ゆらゆらと揺れる板状の飾りが可愛らしく見えます。
びらかんは無くても問題ないですが、あると華やかさが増し素敵ですよ。
[末広]
留袖でも使用する末広。装飾用の扇です。
七歳の場合も帯の左側に挿します。
七五三用は赤やオレンジなど華やかな色のものが多くなっています。
[重ね衿]
半衿と着物の衿の間に少しだけ見せる、色のついた衿。
「喜びを重ねる」という意味で使われますが、昔は着物を何枚か重ねて着ていたことから、重ね衿を付けることでその代わりとしています。
七五三用の重ね衿は緑や黄色などが多く、着物との色合いを見て決めます。
帯揚げと同系色などにすると調和のとれたコーディネートになりますよ。
[草履・バッグ]
草履・バッグはセットになっていることが多いです。
草履は、赤や白が主流。
着物と合わせてコーディネートします。
[髪飾り]
無くても構いませんが、つけるとグッと華やかさが増しますよね。
こちらも着物との相性を見て決めてくださいね。
- ★長襦袢は?
- 長襦袢も必要になります。
七歳用の長襦袢は薄いピンクなど可愛らしい色になっています。
小物や長襦袢まで揃えるので、大人顔負けの着姿になる気がしますよね。
- ★半衿は?
- 半衿は白の無地、白地の刺繡、色付きの刺繍半衿の中から選べます。
人気は白地に刺繍がしてあるタイプで、顔周りがすっきり見えますが華やかさをアップできます。
子どもの成長は早いもの。
できればたくさん着物を着てもらいたいですが、今は七歳で着物を着てから成人式まで、着物を着ないで過ごす子がほとんどです。
七歳の貴重な姿を記念に残すために、ぜひ素敵な着物をご用意してあげてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
このページを読んで、七五三(七歳)に関してのお悩みを解消していただけたら嬉しいです。
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